かじさんのつれづれなるままに

映画や読書 スポーツ(相撲)についてぼちぼち書き込むブログです

立山黒部アルペンルート 1

黒部立山アルペンルート  1

~富山まで

 

2019年9月

長年憧れだった立山黒部アルペンルートに行きました。

 

私の住む四国では

JRの立山黒部アルペンきっぷは販売しておらず、

当日に岡山駅で購入しました。

(そのために少し早めに出発)

 

岡山駅から新幹線で新大阪へ、

新大阪からサンダーバード金沢駅へ、

金沢駅から新幹線つるぎで富山駅へ、

 

初日は富山市を観光し、富山駅近くに宿泊で終了。

富山のガラス美術館は展示が充実していて

特別企画展は

ルネ・ラリック展と

マルタ・クロノフスカの不思議な生き物展、でした。

常設のグラスアートガーデンも

強烈なインパクトがありました。

午後いっぱい楽しめました。

 

夕食は駅マルシェで白えび天丼を食べました。

おいしかった、白えび。

富山に来たら、白えび。

お土産も白えびせんべいを買いました。

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白えび天丼





氷艶 2019

氷艶 ~月光かりのごとく~
を見ました。
 
2017年の『氷艶 破沙羅』は
歌舞伎×フィギュアスケート
というアイスショーでした。
 
2019年の氷艶第二弾は
宮本亜門氏演出による
源氏物語×フィギュアスケート
 
源氏物語といってもストーリーはかなりアレンジしてあり、
紫式部源氏物語や『あさきゆめみし』とは全く違います。
主演は高橋大輔さん。
前回は義経で今回は光源氏です。
美男の貴公子!
そして今回はセリフもあって演技もしなければなりません。
(大丈夫なのか、大ちゃん?)
台本の読み合わせも初めてという
初心者の高橋大輔さんは
照れすぎてセリフは棒読み・・・。
ラブシーンもあるのに本当に大丈夫なのかと思いましたが
そこはやはり高橋大輔
本番はバッチリでした。
 
氷艶版源氏物語
我が子 朱雀君を帝にしたい弘徽殿女御が
貴族の長道と組んで目障りな光源氏を抹殺しようとする
陰謀ストーリーになります。
なので、光源氏が刀で戦うという、
源氏物語にはありえない展開になります。
刀さばきも見事な、なんとりりしい光源氏でしょうか。
光源氏が戦いの末、海に流されてしまい行方不明
とか、
朱雀帝が紫の上に横恋慕するとか、
海賊が光源氏を助けてくれるとか、

そんなんありか?という
つっこみどころ満載のストーリー展開になりますが、
そんな事はどうでもいいです。
高橋大輔さんの美しい舞いが見られます。
吹き替えなしでちゃんとセリフも言ってます。
そして、歌も歌います!
桐壺更衣/藤壺宮の平原綾香さんの歌声が美しく、
紫の上のリプニツカヤ嬢、
朱雀君のランビエール氏が美しかったです。
海賊の柚希礼音さんがかっこいい。
弘徽殿役の荒川静香さんも黒の魅力がありました。
豪華なアイスショーでした。

2019年 6月の石鎚

 

 

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石鎚山は霧の中

 6月23日に石鎚山に登りました。

前日の西条市は晴れていましたが、

当日の石鎚山ロープウェイから霧で真っ白。

こんなんで登れるのかと思いましたが、

登山道を歩いていくと

霧がかかって幻想的でした。

暑くもなく、雨粒も落ちてきません。

(木々が遮ってくれる)

丁度よいコンディションではなかろうか?

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 緑はしっとりしていて

ウグイスやホトトギスの鳴き声がしきりに聞こえてきます。

心地好いです。

ただ、私の体力はお粗末でした。

超スローペースで登る私と友人。

このままではお昼を過ぎても頂上にたどり着けません。

そうすると帰りのバスにも間に合いません。

ということで、頂上までは行かず

途中で引き返しました。

下ってくると、霧がさらに濃くなっていました。

成就社が真っ白。

5メートル先も見えません。

帰りのロープウェイ乗り場は肌寒いくらいでした。

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真っ白の成就社

 

 こうして石鎚登山は途中で断念、となりましたが、

同行した友人は

「来年はリベンジを!」と息巻いておりました。

いや、それはどうかな・・・。

 

 

 

映画『奇跡』


是枝監督作品です。
九州新幹線開通直前の頃のお話。


南下する「つばめ」と北上する「さくら」が最初にすれ違うとき
奇跡が起きる
という噂を信じた子どもたちが
すれ違う地点の熊本を目指します。
これって九州新幹線の宣伝の映画だろうかと思いましたが、違いました。


是枝監督のすごいところは、
子どもたちが自然体だという点です。
奇跡が起きるとしたら何をお願いする?
について子どもたちはおしゃべりしますが、
カメラの前で演技しているとは思えない、
そのへんの小学生の会話です。
大人にないしょで熊本までのお金をかき集めたり、
当日にどうやって学校を早退するか知恵を絞ったりします。
奇跡が本当に起こるかどうかはどうでもよく、
これは子どもたちの夏の冒険物語なのです。

 

それにしても、熊本で一泊して翌日に
朝一番の新幹線を見るという計画なのに
どこに泊まるか決めてないのですよ!
さすが子どもだ。無謀にもほどがある!

(そこまで考える余裕はないのですが。)
私だったらまず泊まるホテルを押さえます。
でもそこは考えないのが子どもですね。
熊本ついたものの、
どこに泊まるかわからないまま日がくれて・・・
そのあとの顛末が面白いです。
主役の
まえだまえだの二人がいい味出してます。

海よりもまだ深く

海よりもまだ深く」を見ました。

是枝監督作品です。
何の話か知らずに見はじめました。
話が進むにつれて主人公の情けなさが
どんどんあらわになってきます。

主人公の良太は小説家。
それだけでは食べていけないので
興信所で働く。
お金に困る生活らしい。
なのに興信所の仕事で入手したお金に手をつけて
競輪に行く。
よせばいいのに負けがこんで結局儲けはない。
妻とは離婚した。
月に一回子どもに会うことになっている。
毎月養育費を払う約束だが、
この様子ではろくに払っていない。
ちょっとした収入を得ても
すぐにギャンブルにつぎこんで
すっからかんになる。
そのお金をとっておけば養育費は払えるだろうに。
足りなくても誠意は見せられるだろう。
なのに良太は一円も払えない。
姉に借りたり、
年金生活の母を当てにする始末。
今回も養育費が払えないので
母のアパートへ行き、
こっそりへそくりを盗もうとしている。
(こんなだらしない男、私でも離婚する。)
 
台風の夜のシーンが印象的でした。
樹木希林扮する母親が
「なんで男は今を愛せないのかね」
と語ります。
男は
無くしたものを追いかけたり
叶わない夢を追いかけたりする。
 
幸せは何かを諦めないと得られないのかもしれません。
良太は
「なりたいものになれたかどうかじゃなくて、
なりたいものになろうという気持ちで生きてきたかが大事」
と語ります。
たしかに何かを目指して生きるのは大事なことだと思います。
でも、
「小説家を目指してる」
といっていつまでも中途半端な生き方をされたら
奥さんは困るでしょうね。
良太も何かを諦めなければいけないのではなかろうか。
 
それにしても、細部の描写が凝っている是枝監督。
台風の夜更けに
仏壇の線香立ての燃え残りの短い線香をつまみ出すシーンがあります。
そうそう、あの燃えかすはうっかりしてると溜まるのである。
それから、カルピスをグラスに入れて冷凍庫に入れて
凍らせていました。
スプーンでガリガリと削って食べるのですが、
昔こういうのをおやつにして食べていたような気がします。
あのグラスはもしやモロゾフのプリンの入れ物では?

 

 

チェーザレ

惣領冬実さんのチェーザレ

2巻まで読みました。

主人公のアンジェロがピサの大学に入学するとこらから話が始まります。
ピサの町並みや大学の様子が丁寧に描かれていて美しいです。
大学でアンジェロが出会ったのがチェーザレ・ボルジア。
美しく才能があり、そして野心を内に秘めた男です。
このチェーザレがこれからどんな嵐に巻き込まれ、
のし上がっていくのでしょうか。
ダビンチやコロンブスも登場する時代です。
なんだかわくわくします。
アンジェロを主人公にして、

アンジェロとの絡みでチェーザレを語るという構成がいいです。

久しぶりに見てみた作品 『太陽と月に背いて』

レオナルド・ディカプリオの演技がなんとみずみずしいことでしょう!
17歳のランボーヴェルレーヌの招きでパリにやってきて

初対面のヴェルレーヌ家で食事をするのですが、
ランボーは礼儀なんか知ったこっちゃないですね。
手づかみでむしゃむしゃがつがつ、
そして遠慮ないゲップ・・・。
置物は壊す、十字架は盗む、本棚の本のページを破る。
めちゃくちゃです。
すっぽんぽんで窓から身を乗りだしたり、
詩の朗読会では他の詩人の詩をけなしたりします。
何をするか分からない
自由奔放なランボー
しかしそこが魅力なんですね。
ヴェルレーヌにとっては。

 

ところでヴェルレーヌってDV夫なんですか?
妻に対してすごく優しいときもありますが、
暴力を振るうときもあります。
暴力を振るった後は、
「ごめんよ、でも君も悪いんだ」と
泣きながら妻にすがりつきます。
こういう態度を取られると
妻としては別れようにも別れられません。
すごく厄介な性格の夫です。
しかし女性に手を挙げる男性は私は許せません。
奥さんは嫌じゃないのでしょうか?