かじさんのつれづれなるままに

映画や読書 スポーツ(相撲)についてぼちぼち書き込むブログです

映画の話 『続 菩提樹』

『続 菩提樹』58年 ドイツ


トラップ一家といえば『サウンド オブ ミュージック』が有名ですが、
これはドイツ版トラップ一家物語です。
アメリカに亡命したトラップ一家のその後のお話。


一家でファミリー合唱団を結成し、
アメリカ各地をどさ回りしますが、
会場はいつもガラガラです。
ついには契約を切られてしまいます。
ニューヨークに戻ってとりあえずアパートに住みますが、

とてもボロボロのアパートです。
仕事がありません。
所持金をかき集めても3ドルくらいです。
トラップ男爵が
「ホテルでポーターでもするよ」

というくらい窮乏を極めていました。


苦境続きでしたが、トラップ一家には常に歌がありました。
子ども達が歌い出すと、オンボロアパートの住人たちが窓から顔を出し、

外に出てきます。
子ども達の歌声に引き付けられて聴き入っています。
とても心温まる光景です。
こんな風に彼らの歌を聴いてくれる人もいるのです。


しかしホールで歌うと受けません。
多分大衆向けではなかったのでしょう。
聖歌隊の歌とかバッハの宗教曲は受けなかったのですかね?
私は聞き惚れましたよ。
特にボーイソプラノがすごいです。


マリアはいつも前向きですてきです。