映画『奇跡』
是枝監督作品です。
九州新幹線開通直前の頃のお話。
南下する「つばめ」と北上する「さくら」が最初にすれ違うとき
奇跡が起きる
という噂を信じた子どもたちが
すれ違う地点の熊本を目指します。
これって九州新幹線の宣伝の映画だろうかと思いましたが、違いました。
是枝監督のすごいところは、
子どもたちが自然体だという点です。
奇跡が起きるとしたら何をお願いする?
について子どもたちはおしゃべりしますが、
カメラの前で演技しているとは思えない、
そのへんの小学生の会話です。
大人にないしょで熊本までのお金をかき集めたり、
当日にどうやって学校を早退するか知恵を絞ったりします。
奇跡が本当に起こるかどうかはどうでもよく、
これは子どもたちの夏の冒険物語なのです。
それにしても、熊本で一泊して翌日に
朝一番の新幹線を見るという計画なのに
どこに泊まるか決めてないのですよ!
さすが子どもだ。無謀にもほどがある!
(そこまで考える余裕はないのですが。)
私だったらまず泊まるホテルを押さえます。
でもそこは考えないのが子どもですね。
熊本ついたものの、
どこに泊まるかわからないまま日がくれて・・・
そのあとの顛末が面白いです。
主役の
まえだまえだの二人がいい味出してます。