かじさんのつれづれなるままに

映画や読書 スポーツ(相撲)についてぼちぼち書き込むブログです

『狭衣物語』にイライラ

家にある「日本古典文学全集」を処分している最中です。

あと数冊になったのを
読み終わったら捨てる
という作業をしています。
これがなかなか進みません。
狭衣物語』のせいです。

そんなに長くない作品なのに
なぜ進まなかったのかというと
読んでいてイライラしたからです。

この『狭衣物語』は『源氏物語』を意識したらしく
主人公の狭衣中将は
眉目秀麗、何でもできるスーパースター的なキャラクターです。
光源氏のようなキャラクターを描きだそうとしているらしいですが、
どうにも読んでいて腹が立つのです。

狭衣の行動はあまりにも無責任ではあるまいか?
光源氏も女たらしという印象でしたが
狭衣の方がよりひどいような気がします。
いやしかし、私は『源氏物語』をちゃんと読んだことがありません。
(『あさきゆめみし』くらい?)
こんな浅はかな知識で
「狭衣は光源氏よりちゃらんぽらん」
と断言することはできません。
(でも絶対狭衣の方が無責任男だと思います。)

どこがどう無責任なのか、
光源氏と比較してどう違うのか
そこをはっきりさせなくては
私のモヤモヤは解消しません。
ということで私は光源氏と狭衣を比較しようと思います。

そのためには『狭衣物語』をもう一度読まなければなりません。
別に誰に頼まれたわけでもなく
論文を書くわけでもないのに
なぜこんなことをしているのでしょう、私は。

しかし、狭衣がどんなに無責任な男なのかを
きっちり指摘しなければ
狭衣物語』を処分できません。
他に読みたい本がたくさんあるのに
なぜこんなことをしているのでしょう・・・