かじさんのつれづれなるままに

映画や読書 スポーツ(相撲)についてぼちぼち書き込むブログです

セトウツミ

『セトウツミ』  此元和津也 全8巻 

卒業シーズンになるとやたらに「桜」がタイトルに入った
卒業ソングがあちこちで流れ出す。
楽しかった学生時代とか
もう二度と座ることのないこの教室とか
友だちともお別れとか
歌われているけれども
高校時代ってそんなに
すてきで楽しい思い出いっぱい
だったかい?

部活で汗を流したとか、
全国大会に行ったとか、
部活の帰りにコロッケを買って食べたとか
夏に友だちと海に行った
夏祭りに行った
花火を見た・・・
そんな思い出など全くない
内海君のような高校生もいるのである。

高校時代というと
部活して友だちと騒いで
なにかをやった思い出とかがないとアカンのかい?

内海君のように
塾に行くまでの時間を川辺に座って
瀬戸君と喋るだけの青春でもええんやないかい?

毎回数十分くらいのお喋りだろうけど
内海君にとっては十分に青春だと思う。
瀬戸君にとっても、田中君にとっても、がっちゃんにとっても。
ただ喋っているだけでも。
(いや、たまにババ抜きとか絵しりとりとか靴飛ばしもしたけど)

ええやんか!
部活や恋の青春じゃなくても。