かじさんのつれづれなるままに

映画や読書 スポーツ(相撲)についてぼちぼち書き込むブログです

楽園のカンヴァス

またまた絵画のお話。
 
かなり以前に読んだ小説ですが、
原田マハさんの『楽園のカンヴァス』は
アンリ・ルソーが出てきました。
 
一枚の絵画が真作か贋作かを見極めなければならない。
鑑定するというと、その絵画をじっくりと眺めて、
色づかいとか構図とか筆のタッチなどをチェックするのが
普通ではなかろうか?

でも、この小説では違っています。
7章からなる物語を一日1章ずつ読んで、
7日目に絵画の真偽を判定しなければならないというのです。
 
そんなのありですか?
絵画を見ることもできず、エックス線とか赤外線とか
科学的な調査もできないなんて・・・
 
問題となる絵画はアンリ・ルソーの作品ですが、
7章の物語を読み進めるにつれて、
アンリ・ルソーという画家の半生や、
彼と同時代に生きた芸術家たちの情熱を追体験することができます。

主人公たちがこれほどまでに心を奪われている
アンリ・ルソーの絵画ってどんなの??
と読後にルソーの絵を見たくなります。
(美術の教科書に載っていたと思います。)