かじさんのつれづれなるままに

映画や読書 スポーツ(相撲)についてぼちぼち書き込むブログです

女性が探偵をする。

ひょっとすると、これは劇場公開されていない作品かもしれません。
私は衛星放送で見ました。

女には向かない職業 
 

(97年・イギリス)      


「女には向かない職業」。
主人公コーディリアの職業は、ずばり私立探偵です。
それも、新米ほやほや。
女にできない職業ではありませんが、難しいのは確かです。
ウオシャウスキーのようにタフでたくましくて、
ヤクザのような男どもに脅されて殴られてもふんばるような、
肝の据わった女性ならいいんです。
が、このコーディリアはそんなタフなタイプでありません。
だから、夜中に誰かが家に侵入してきて、足音がどんどん近づいてくると
たとえ護身用に拳銃を持っていてもコワーイのです。
しかももみ合いの末、古井戸にぶち込まれてしまいます。
イーサン・ハントじゃあるまいし、壁のぼりの特訓なんて彼女は日頃やっていません。
彼女はスーパーウーマンでも何でもない女性です。
その彼女が探偵をするというのは、大変です。
真夜中に急襲されて、井戸に落とされて、恐怖でまいってしまいます。
なんでこんな目に遭わなきゃならないのか・・・。
怖いし、寒いし、心身ともにげっそりです。
恐怖でパニックになりつつコーディリアは必死で井戸を這い登るのでした。

登場人物の態度や表情を見ていると、何を隠しているんだろうと気になります。
何かを隠している人物を相手に、どうやって情報を訊き出すか? 
時にはハッタリや、かまをかけるのも必要で、
わずかな会話の中でとっさに機転をきかせなければならないあたりが
コーディリアのテクニックの見せ所ですね。
少ない手がかりの中から少しずつ様々な事実を見つけ出していくあたりは、
コーディリアは探偵としてなかなか筋がいいようです。
でも推理力だけでやっていくには探偵業は難しいですね。
体を張って危険を承知でやらねば。