かじさんのつれづれなるままに

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『チャングムの誓い』のクミョン

ブログをほったらかしにしているうちに5月となりました。
ぼちぼち書き始めようかと思います。

毎回目の離せないドラマ『チャングムの誓い』の中で、
私がとても気になっているのがクミョンです。

クミョンがどんどん悪の道に進んでいく・・・。
できればクミョンには、チェ一族のような陰謀と権力の世界に進んでほしくないのです。
しかし彼女はチェ一族の女性です。
いずれはスラッカンで最高の位である最高尚宮(チェゴサングン)
にならなくてはなりません。
代々スラッカンの最高尚宮はチェ一族が独り占めしてきたのですから。

クミョンには優れた才能があります。それに真面目で熱心で、向上心も強い女性です。
汚い手など使わなくても実力でスラッカンの長尚宮になれる人でしょう。
でもチェ一族の一員であるからには、汚い手も使わなければならない
チェ尚宮から教えられます。
チェ一族の者は代々そうやってスラッカンの長尚宮になってきたのです。

当初クミョンは陰謀に加わることに抵抗を感じていました。
クミョンは誇り高い人だから、はかりごとをするなど自尊心が許さなかったでしょう。
もちろん良心だって痛みます。
しかし、これがチェ一族の女性にとって逃れられない運命だと納得して、覚悟を決めます。
いやいやでもやらなければという悲壮な決意が感じられて、
クミョンから目が離せませんでした。

ここのところクミョンがどんどん積極的に悪の道に進んでいくように見えます。
いじわるヨンノや、すでにどっぷりと悪の道につかっているチェ尚宮
そういうキャラクターなのだと割り切って見ていられます。
しかし、クミョンが陰謀をめぐらす姿を見るのは複雑な心境です。
クミョンはそんな人ではないはずなのに・・・。
同じチェ一族でも、クミョンはチェ・パンスルのように権力の為に悪事をする人とは違う、
というようなせりふをミン・ジョンホも言いました。

クミョンはどんな心境なのでしょう?

これ以上クミョンには悪の道にすすんでほしくないのです。
でも、彼女に他にどんな道があるのかと訊かれると
分かりません。
いきなり正義心を燃やしてチェ一族の悪事に対抗するなんてできません。
チェ一族にはむかったら、たちまちクミョンは居場所を失います。
やはりチェ一族しか居場所がないと、彼女はさんざん考えた末に
今の道を突き進むことを覚悟したのです。
ひとりで悩み苦しんで決めたことなのでしょう。
もしそこで悩みを打ち明ける親友がいたなら、クミョンの生き方は変わっていたでしょうか?
クミョンの孤独を思うと辛いです。
ひそかにミン・ジョンホに想いを寄せていますが、その想いも報われません。
しかもミン・ジョンホとチャングムが親しいことを知り、
なおさら苦しみが増します。
辛さと悲しさと嫉妬で、ますますクミョンは悪事へと突き進みます。
良心のことなど忘れ去って冷酷にならなければ
彼女は耐えられません。
だからますます突き進んでいくのです。
クミョンはこれから一体どうなってしまうのでしょう・・・?