かじさんのつれづれなるままに

映画や読書 スポーツ(相撲)についてぼちぼち書き込むブログです

マンガで読もう、世界の名作

あああ、またブログが開店休業状態になってしまいました。
 
カルメン 
作・メリメ
画・伊万里すみ子
 
ホセ・ナバロ伍長はカルメンが水浴びをしているところを目撃し、
カルメンの美しさに心を打たれるのであります。
 
僕は天使に逢った!!
とホセは感動するのでありますが、
 
カルメンが天使??
どちらかというと魔性の女ではなかろうか?
 
ホセは一目見て以来、カルメンのことが忘れられなくなります。
牢屋に入れられるはずの彼女をこっそり逃がしてしまいました。
そこからホセの人生はどんどん狂っていくのであります。
ホセは真面目な青年で、ミカエラという婚約者もいます。
昇進もできるはずでした。
それがカルメン欲しさに軍を脱走し、人を殺し、
しまいには盗賊になりさがります。
 
それでいいのか、ホセ!!
 
・・・それでいいらしいです。
カルメンのためなら昇進も出世も穏やかな家庭もいらないのです。
何もかも捨ててカルメンを愛することだけに必死なホセであります。
それなのにカルメンときたらどうですか?
欲しいものを手に入れるためならあちこちの男と関係を持ちます。
果たしてカルメンがホセを愛しているのかどうか疑問です。
愛していたのかもしれませんが、
一人の男に縛られるのはいやだったのかもしれません。
ホセはカルメンを独占しようとします。
その気持ちは分かるけれど、カルメンにしてみれば
「あなたひとすじ」という生き方は重荷になるのでしょう。

それにしてもカルメンのせいで人生を狂わす男が多いです。
闘牛士のルーカスもカルメンのとりこになります。
プロポーズもする気でした。
仮に結婚したとしてもうまくいかないと思います。
上品なルーカスが自由奔放なカルメンとうまくいくはずはありません。
かわいそうな最後でした、ルーカスさん。
 
男の人生を狂わせる情熱の女、カルメン
愛の情熱はおそろしいのでございます。
 
 
最近、目の疲れがひどくて
読書がなかなかできないのが悲しい。