かじさんのつれづれなるままに

映画や読書 スポーツ(相撲)についてぼちぼち書き込むブログです

迷惑な子どもたち

世界でいちばん不運で幸せな私』 03年 フランス
 
こんなゲームをやっている子どもがいたら
すごい迷惑です。
 
例えば自分の子がこんなことをしたら・・・。
授業中に先生の前で下品な言葉をしゃべる。
反省するように校長室に連れていかれて説教されるけれど、
全く説教を聞いていない。
そのうえおしっこをもらす。
(わざとです。)
叱っても全く堪えず反省の色もない。
全くなんてガキだ!と大人たちは思う。
わがままで手に負えない子ども。
そのわがままで手に負えない行動の原因が
実は「ゲーム」だったなんて。
ジュリアンとソフィーの間で行っているそのゲームは、
かわりばんこに相手に命令をし、従わせるというもの。
その命令の内容が無茶苦茶なものばかり。
「先生の前で下品な言葉を言ってみて。できる?できない?」
という具合で、
相手が出来そうもない命令をお互いに出している。
二人が起こすとんでもない行動は全てゲームに従っているだけなのだ。
でもそんな事情を知らないから、
この子たちは周りの迷惑を考えないただのおバカさんにしか見えない。
小学生の頃ならば子どものいたずらで済ませられるかもしれない。
・・・いや、いたずらですまないようなことばかりやってるけど・・・。
しかし、そのゲームを10年も続けて
高校生になってもやっているのだから、
もう迷惑千万としかいいようがない。
親たちもあきれてこの子どもと絶縁したくなるのも無理はない。
命令の内容は年を追うごとにどんどんエスカレートしていく。
二人はゲームにスリルを感じていてやめられない。
そのうちお互いに好意を持つようになるけれども、
素直に気持ちを告白できなくなってしまった。
どんどん過激になっていくゲームの行きつく先は??
そして二人の愛の行方は・・・。
 
それにしてもちょっと迷惑なお話ではなかろうか??